令和6年度 神戸掖済会病院 病院情報の公表

DPCデータを用いた病院指標

DPC(診断群分類別包括制度)とは、DPC(Diagnosis Procedure Combination)の略で、病名と診療内容等の組み合わせにより、1日当たりの定額医療費を基本として計算を行う制度です。
当院ではDPCデータから全国統一の定義と形式に基づいた指標を作成し、皆様に情報公開をいたします。
この病院指標は、数値やデータを解説することにより、皆様に当院の特徴や医療の現状を理解していただくことを目的としております。

現在公開しております病院指標は、令和6年度(令和6年4月1日~令和7年3月31日)中に当院を退院された患者さんのデータを集計の対象として作成しております。
集計対象患者は、医科保険適用患者(公費、生活保護患者含む)で、DPC対象外患者(入院後24時間以内に亡くなった患者さん、自動車賠償責任保険・労災保険・自費等の患者さん)は除いております。

なお、全ての指標において症例数が10未満の場合は-(ハイフン)で表示しております。

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
  4. 転倒・転落発生率
  5. 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
  6. 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
  7. d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
  8. 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
  9. 身体的拘束の実施率

病院指標

1.年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 10歳未満 10歳代 20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 80歳代 90歳以上
患者数 5 50 64 62 178 372 601 1455 2064 1103
年齢階級別患者数は、神戸掖済会病院を退院した患者さんの年齢を10歳刻みで集計したものです。  

(定義)
令和6年度に一般病棟を退院した患者さんを対象としています。
年齢は入院日時点の満年齢としています。

(解説)
当院は地域医療支援病院であり、質の高い医療を幅広い年齢層の患者さんに提供しております。
全体で見ると高齢化の影響で60歳以上の患者さんの割合が多く、全体の約88%を占めております。
2.診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード

各診療科別に症例数の多いDPC14桁分類(DPCコード)を集計しております。 項目はDPC14桁分類に対する症例数(患者数)、平均在院日数(自院・全国)、転院率、平均年齢で、各診療科別に上位5つを掲載しております。

それぞれの診療科がどのような疾患を多く診療しているかを知ることが出来ます。

なお、DPCは入院患者さんのみが集計対象であり、外来患者さんは含みません。 指標に示されるそれぞれの用語は以下の通りです。

◇DPCコード
診断群分類を表すコードです。医師によって決定される主病名と、一連の入院期間中に行われた医療行為の組み合わせによって分類されますので、同じ主病名でも医療行為が違えばDPCコードも異なります。14桁の数字は全てに意味をもち、全国共通のコードとして使用されております。

◇DPC名称
主病名についてどのような医療行為を行ったかを表します。

◇平均在院日数(自院)
入院中の在院日数を症例毎に集計し、その値を症例数で割った平均値です。
※以降の指標でも同様です。

◇平均在院日数(全国)
厚生労働省より公表されている、全国DPC対象病院の令和6年度における在院日数の平均値です。

◇転院率
該当する症例数のうち、当院から他病院に移動して入院継続(転院)することとなった患者さんの割合です。 ※以降の指標でも同様です。

内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。インスリン製剤(注射薬)あり) 37 17.03 13.77 10.81 68.76
10007xxxxxx0xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 29 10.38 10.46 0 66
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 28 11.68 16.40 14.29 85.21
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 19 17.26 20.78 10.53 87
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 12 13.83 13.66 0 85
内科では、糖尿病が一番多い入院となっています。腎症、網膜症、神経障害等の合併症を伴う患者さんが多く教育入院にも力を入れております。
超高齢化、脳疾患後遺症、パーキンソン病などの難病等により誤嚥する患者さまが多く、当院においても特に多い疾患となっています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050070xx03x0xx 頻脈性不整脈 122 4.11 4.47 1.64 71.88
050130xx9900x0 心不全(処置なし) 118 16.3 17.33 11.02 86.38
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 64 2 2.02 0 65.63
050130xx9902xx 心不全(処置なし) 61 20.49 23.96 8.2 82.1
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 35 16.11 20.78 14.29 87.74
当院では、様々な要因からなる心不全に対する薬物治療・心臓リハビリテーション等、積極的に行っております。
また、足の付け根などの太い血管からカテーテルを入れて心臓内部の不整脈の原因となっている部分を小さく高周波電流で焼き切るアブレーションと呼ばれる治療を多く行っています。成功すれば不整脈の根本的な治療となります。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) 91 4.97 4.54 0 73.76
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 51 2.18 2.57 0 73.02
060335xx0200xx 胆嚢炎等 19 12.42 7.05 5.26 70.74
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 19 12.68 9.77 0 72.21
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 17 18.53 14.81 5.88 77.94
外科診療の詳細は、「診療科・部門のご案内」→「外科」の記事をご参照ください。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx02xxxx 股関節・大腿近位の骨折 208 21.63 25.29 57.69 85.88
160760xx01xxxx 前腕の骨折 52 7.33 5.95 5.77 71.63
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 46 26.96 21.38 13.04 76.48
070343xx99x1xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 30 2.8 2.56 0 75.2
160720xx01xxxx 肩関節周辺の骨折・脱臼 28 12 14.04 10.71 75.54
高齢化に伴い、骨粗鬆症を基盤とした、大腿骨頚部骨折などに対し人工骨頭挿入術等の実施症例が多くなっています。
また、大腿骨頚部骨折地域連携パスの使用により、転院率も高くなっています。
これは手術後に、よりリハビリを重点的に実施することで、患者さんの状態や生活の質を良くすることを目的としています。
患者数では、高齢化に伴う大腿骨近位部骨折が最多で、2番目は前腕の骨折となっておりこちらは高齢による骨粗鬆症を基盤とした骨折が多く見られます。3番目は、やはり高齢化に伴う変形性などの膝関節症となっております。1番目と3番目は手術(人工関節術等)を要する症例となっております。
以下、脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎、肩関節周辺の骨折・脱臼と続きます。
その他、腰椎椎間板ヘルニアに対する脊椎の手術も数多く行っています。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患 17 2.18 2.66 0 74.88
160200xx030xxx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) - - 3.31 - -
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 - - 9.77 - -
050170xx02000x 閉塞性動脈疾患(血管移植術等あり) - - 15.16 - -
050170xx99000x 閉塞性動脈疾患(手術なし) - - 10.89 - -
静脈・リンパ管疾患は下肢静脈瘤の疾患です。
足がつる(こむら返り)、足の血管がボコボコしている、足の痒みがおさまらない等の症状がある場合は受診をおすすめします。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060xx99x40x 脳梗塞(廃用症候群、脳血管疾患等のリハビリあり、エダラボン〔脳保護薬〕) 108 14.18 16.89 35.19 76.02
010060xx99x20x 脳梗塞(廃用症候群、脳血管疾患等のリハビリあり) 92 15.79 16.94 42.39 78.66
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷(手術あり) 54 9.7 9.83 11.11 77.81
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 46 17.33 18.68 69.57 71.57
030400xx99xxxx 前庭機能障害 46 3.28 4.67 0 71.48
脳神経外科では、脳梗塞の症例が最も多くなっています。

当科としては、この地域の脳疾患の急性期治療に積極的に対応しており、脳梗塞、脳卒中、頭蓋外傷の救急搬送患者さんが多い傾向があります。

平成28年8月より、日曜日のリハビリテーションを開始し、患者さんの早期の社会復帰や早期の退院に努力しています。

眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患(手術あり・両眼) 265 4.85 4.29 0.38 78.14
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患(手術あり・片眼) 176 3.11 2.49 0 76.47
020160xx97xxx0 網膜剥離 15 17 7.53 0 63.67
020240xx97xxx0 硝子体疾患 15 4.8 4.83 0 78.47
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 - - 5.47 - -
白内障:主に加齢により水晶体が混濁し視力が低下する疾患です。混濁した水晶体を摘出し眼内レンズを挿入する水晶体再建術が行われます。
黄斑、後極変性:歪視や視力低下を来す黄斑上膜、黄斑円孔、加齢黄斑変性症などに対して硝子体手術や硝子体注射を行います。
網膜剥離:網膜に形成された裂孔が原因となり網膜が剥がれる疾患で早急な手術加療が必要になります。

※一部、地域包括ケア病棟入院もあり。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 60 10.05 12.98 0 68.82
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 34 8 9.33 0 72.09
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 11 5 4.65 0 61
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 11 6.27 6.92 0 82
080110xxxxx0xx 水疱症 - - 28.94 - -
皮膚科で1番目に多い膿皮症は、具体的には溶連菌やぶどう球菌による細菌感染症である丹毒や蜂窩織炎で、高熱を伴ったり、外来治療では十分な治療を行えない重症患者の入院治療を行っております。

2番目の帯状疱疹は、痛みを伴う紅斑や水疱を症状とする疾患です。早期診断、早期治療がとても大事で、診断が遅れると潰瘍となったり瘢痕を残したり疱疹後神経痛が持続する可能性が高くなります。

3番目の骨軟部の良性腫瘍は、皮膚科では粉瘤や脂肪腫などの疾患を扱っており、多くは局所麻酔下、サイズの大きなものや深いものに関して全身麻酔下に切除を行っています。

4番目の皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外)は、頭部・顔面・手背などの露出部位に多くみられ、腫瘍を摘出する手術を行う有棘細胞癌や基底細胞癌が主な疾患です。

5番目の水疱症は、水疱性類天疱瘡や尋常性天疱瘡、落葉状天疱瘡などの難病疾患の診断、治療を行っています。
救急科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 345 19.26 20.78 15.94 86.13
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 161 15.98 16.40 16.15 86.53
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 132 14.18 13.66 18.94 83.75
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 62 20.69 19.16 54.84 81.47
030400xx99xxxx 前庭機能障害 44 4.98 4.67 2.27 72.3
社会全体の高齢化にともない、高齢者の発熱での救急搬送が増えています。

高齢者の発熱の原因として多いのが肺炎と尿路感染症です。
これらの感染症が重症化したものが敗血症です。
3.初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 - - - - - - 1 8
大腸癌 - - 17 12 - 12 2
乳癌 14 10 - - - - 1 8
肺癌 - - - - - - 1 6,8
肝癌 - - - - - - 2
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
現在、日本で最も罹患率の高い5つのがん(胃がん・大腸がん・乳がん・肺がん・肝がん)の病期(Stage)ごとの症例数(患者数)を初発のUICC病期(ステージ)分類別、および再発に分けて集計しました。

(定義)
複数回入院した患者も1例として数え、患者数は延べ患者数としています。
また、ステージが「0」のものは集計対象外としています。
UICC病期分類とは、原発腫瘍(T)、所属リンパ節転移(N)、遠隔転移(M)の要素によって各癌を0期~Ⅳ期の5病期(ステージ)に分類するものです。

原発巣とは癌が最初に発生した場所にある病巣のことです

※病期(Stage)とは、がんの進行状態を示すものであり、0期からⅣ期の5つに分類されます。0期に近いほどがんが小さくとどまっている状態であり、Ⅳ期に近いほどがんが広がっている状態となります。
なお、検査入院においてがんの確定に至らない場合のStageは不明となっています。

(解説)
当院では胃癌、大腸癌、乳癌等の診療を多く行っております。

早期胃癌、大腸癌に対する手術は、内視鏡下・腹腔鏡下手術を行い、なるべく体に負担がかからないように心がけております。

乳癌に対しては、温存手術を主に行っております。

また、再発進行癌に対しては、化学療法を行っております。

化学療法に関しては、化学療法室を設置し、当院では積極的に最新の化学療法を取り入れ、化学療法認定看護師、薬剤師とともにチームとして治療、副作用対策を行っております。
4.成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 15 7.13 53.6
中等症 143 12.14 77.48
重症 82 14.82 85.89
超重症 42 17.52 83.19
不明 - - -
普段の生活の中で罹患した肺炎の患者さん(15歳以上)について、重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を集計したものです。
重症度は、市中肺炎ガイドラインによる重症度分類システム(A-DROPシステム)により分類しました。

(定義)
入院のきっかけとなった傷病名および医療資源を最も投入した傷病名が細菌性肺炎であるものです。
入院後発症の肺炎、一般病棟以外からの転入、他院からの転院も除きます。

(解説)
患者数が最も多いのは中等症となっております。
平均年齢をみますと、中等症以上では80歳前後と高齢になっており、やはり重症な患者さんほど、平均在院日数が長くなっています。
5.脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 269 17.44 78.45 38.73
その他 46 18.09 76.89 7.62
脳梗塞の病型別の患者さんについて、患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を集計したものです。

(定義)
医療資源を最も投入した傷病名が脳梗塞の症例を集計しています。

(解説)
当院では、脳梗塞症例の殆どが発症日から3日以内に入院して治療を受けています。

脳血管疾患も死亡原因の上位に位置する疾患であり、脳梗塞の場合、早期に治療を行うことが効果的とされています。
6.診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード

症例数の多い手術件数を各診療科別に集計しております。
それぞれの診療科がどのような手術を多く実施しているかを知ることができます。

項目はKコードに対する症例数、平均術前日数、平均術後日数、転院率、平均年齢で、上位5つを掲載しております。
※4位以下で症例数が10未満の場合は掲載していない場合があります。

(定義)
手術術式の点数表コード(Kコード)による集計とし、輸血関連(K920$)や創傷処理などの軽微な手術、加算等は除外としております。
同一のKコードで複数の部位が対象となる手術は、DPCコードを用いて部位別に集計しております。
転院は、最終的な退院先が「転院」の患者となります。

指標に示されるそれぞれの用語は以下の通りです。

◇Kコード
医科点数表で定められた、手術に対する点数表コードです。

◇名称
手術術式の名称です。同一のKコードで複数の部位が対象となる手術もあり、その場合は部位別に集計しております。

◇平均術前日数
入院日から手術日まで(手術日当日は含まない)の平均日数です。

◇平均術後日数 手術日(手術日当日は含まない)から最終退院日までの平均日数です。

循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 109 1.03 2.1 1.83 72.4
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 30 0.3 6.63 6.67 72.13
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 19 0 12.53 5.26 75.37
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 19 1.84 1.68 0 72.42
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他) 14 1.07 2.07 0 68.43
循環器内科では、前年度に引き続き心房細動に対するアブレーションが多くなっています。
また、当科では徐脈性不整脈に対するペースメーカー移植術や、下肢の血管内治療も積極的に取り組んでおります。
当院の循環器内科は、心血管病全般の診断と治療を担当していますが、特に急性心筋梗塞、不安定狭心症、急性心不全等の急性疾患に対しては24時間体制で対応しています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 84 0.77 3.26 0 74.76
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 49 0.45 1.57 0 73.84
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 43 3.86 10.67 4.65 71.56
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 15 3.87 18 6.67 79.4
K718-22 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴うもの) 14 0.71 12.43 7.14 59.64
外科診療の詳細は、「診療科・部門のご案内」→「外科」の記事をご参照ください。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨,上腕、大腿) 169 1.8 15.87 47.34 83.04
K0462 骨折観血的手術(前腕,下腿,手扇状骨) 90 2.4 10.17 15.56 65.02
K0811 人工骨頭挿入術(股,股) 82 2.22 20.96 58.54 85.11
K0821 人工関節置換術(肩,股,膝) 60 1.58 25.57 16.67 75.95
K0463 骨折観血的手術(鎖骨, 膝蓋骨,手(舟状骨を除く。),足,指(手,足)その他)) 46 1.74 6.96 17.39 63.72
整形外科で最も多い手術は、高齢化による骨粗鬆症を基盤とした大腿に対する骨折観血的手術で、2番目が前腕に対する骨折観血的手術、3番目も骨粗鬆症を基盤にした股関節に対する人工骨頭挿入術となっています。
次に膝に対する人工関節置換術が多くなっています。
その他、腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアに対する脊椎の手術も数多く行っています。
また、大腿骨頸部骨折におきましては、地域連携パスにより当院と他の病院や診療所が術後リハビリテーションを連携しています。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 14 0 1.21 0 74.5
K333 鼻骨骨折整復固定術 - - - - -
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外・長径6~12cm)(6歳以上) - - - - -
K4766 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術・胸筋切除を併施する) - - - - -
K6171 下肢静脈瘤手術(抜去切除術) - - - - -
当院では下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術が最も多い症例となっています。従来のレーザー治療に比べ、創が小さく痛みも軽減されています。

乳癌術後の再建術、術後の瘢痕拘縮に対する手術、下肢閉塞性動脈硬化症に対するバイパス手術等も行っております。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 37 0.32 13.38 13.51 81.92
K178-4 経皮的脳血栓回収術 18 0 14.39 66.67 79.72
K1781 脳血管内手術(1箇所) - - - - -
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内) - - - - -
K1642 頭蓋内血腫除去術(開頭)(硬膜下) - - - -
脳神経外科で最も多い手術は、慢性硬膜下血腫に対する穿孔洗浄術です。頭部の局所麻酔を行い、 小さな穿頭で硬膜下に溜まった血腫を吸引し、洗浄除去します。

令和2年4月より最新の脳血管撮影装置を導入しました。また、24時間365日救急対応しており、脳梗塞に対する緊急カテーテル治療も積極的に行っています。

眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) 422 0.02 3.14 0.24 77.43
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) 33 0.15 9.42 0 71.88
K2821イ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(縫着レンズ挿入) 13 0.15 2.69 0 78.62
K279 硝子体切除術 11 0.09 3.73 0 78.55
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他) - - - - -
2821-ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入 その他) : 白内障手術に対して行われる術式で、混濁した水晶体を摘出し眼内レンズを挿入します。
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む):主に黄斑上膜、黄斑円孔に対して行われる術式で、網膜剥離やその他の増殖性疾患に適応される場合もあります。

K2821-イ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入 縫着レンズ挿入) : 人工的無水晶体眼、水晶体や眼内レンズの落下、脱臼に対して行われる術式で、眼内レンズを縫合糸やその他の方法で強膜に固定し、眼内レンズを挿入する方法です

※一部、地域包括ケア病棟入院もあり。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 12 0.5 5.58 0 81.5
K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm以上6cm未満) - - - - -
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) - - - - -
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外・長径6~12cm)(6歳以上) - - - - -
K013-23 全層植皮術(100cm2以上200cm2未満) - - - - -
皮膚科で行う手術で最も多いのは皮膚悪性腫瘍切除術、次いで皮膚皮下腫瘍摘出術(部位と大きさにより分かれていますが、上の表の2番目~4番目が該当します。)の順となっております。

・皮膚悪性腫瘍切除術
皮膚にできものができたときには、それが悪性かどうかを判断することが、非常に重要です。
皮膚悪性腫瘍とは、皮膚にできる癌です。
皮膚悪性腫瘍の基本的な治療は原発巣を手術的に切除することです。皮膚にできた腫瘍を、周囲の正常な部分を含めるようにして確実に切除することが重要です。

・皮膚皮下腫瘍摘出術
皮膚にできるしこり(皮膚腫瘍)もしくは皮膚の下にできるしこり(皮下腫瘍)は大変多くの種類がありますが、大きくわけると「良性のもの」と「悪性のもの」に分類されます。そのうち「良性のもの」(例:ほくろ、イボ、粉瘤、脂肪腫、脂漏性角化症、血管腫など)を手術で摘出します。
麻酔法は一般には局所麻酔で行いますが、腫瘍が大きい場合や痛みに弱い方などは全身麻酔や腰椎麻酔(腰から下の場合)で行なうこともあります。
救急科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 13 22.31 19.38 61.54 84.15
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 - - - - -
K0461 骨折観血的手術(大腿) - - - - -
K386 気管切開術 - - - - -
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) - - - - -
嚥下障害があり、嚥下のリハビリをしても口から食事を摂ることができない高齢の患者さんが増えています。

ご本人ご家族と相談し、長期間点滴を続けることを希望される場合は、点滴植込みの手術をすることがあります
7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 18 0.3
180010 敗血症 同一 19 0.32
異なる 42 0.7
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 19 0.32
異なる - -
播種性血管内凝固(症候群)、敗血症、真菌症、手術・処置などの合併症の患者数と発生率を集計しました。
DPC病名と入院契機が「同一」か「異なる」に分類して集計しております。
「同一」はある病気の診療目的で入院し、その病気の治療を行なったということを表し、 「異なる」はある病気の診療目的で入院したが、違う病気が併発していた、もしくは入院中に違う病気が発症したことにより、その治療が主となってしまった場合を表します。

(定義)
医療資源を最も投入した傷病名が播種性血管内凝固(DPCコード:130100)、敗血症(DPCコード:180010)、その他真菌症(DPCコード:180035)、手術・術後の合併症(DPCコード:180040)について患者数をカウントし、全入院患者に対する発生率を掲載する。(DPC6桁分類とする) 発生率はそれぞれの患者数÷全入院患者数×100とし、小数点以下は2桁まで掲載する。
1入院(7日以内再入院を除く)1カウントとする。

●指標に示されるそれぞれの用語は以下の通りです。
◇DPC6桁分類(DPCコード)
14桁あるDPCコードのうち、上6桁で病名が表されるコードです。DPCコード6桁で表示される場合は 病名による分類を表しており、医療行為などは含まれておりません。

◇播種性血管内凝固(症候群)
感染症などによって起こる、全身の血管内に凝固が起こる重症な病態です。

◇敗血症
感染症によって起こる、全身性炎症反応の重症な病態です。血液又は組織中に病態や毒素が存在します。

◇真菌症
真菌による感染症です。

◇手術・処置などの合併症
手術や処置などに一定割合で発生してしまう病態です。術後出血や創部感染などが挙げられます。

◇入院契機
DPCコードにて分類される主病名とは別に、入院のきっかけとなった病名(入院契機病名)が それぞれの患者さんにつけられます。

◇発生率
全入院患者さんのうち、該当の病気で発症した患者さんの割合です。

(解説)
医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロにはなりえないものの少しでも改善すべきものとして定義される感染症および合併症の発生率を示したものです。もちろん、発生率が低いほうが望ましいのですが、免疫力が低下しているときに合併して発生することが多いため、これらを発生した症例はコントロールが困難な症例と言えます。

医療の質指標

1.リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
517 466 90.14%
(定義)
入院期間中に ①肺血栓塞栓予防管理料の算定があった患者②抗凝固療法が行われた患者 いずれかに該当する患者数 ÷ 入院時15歳以上の患者のうち、「肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断、治療、予防に関するガイドライン(2017年改訂版)」(日本循環器学会等)においてリスクレベル「中」以上の手術がある患者数 ×100とする。

(解説)
肺血栓塞栓症が懸念される手術患者さんのうち、90.14%の患者さんに対して予防対策が取られています。
肺血栓塞栓症は、下肢や腹部でできた血の塊(血栓)が肺にいく血管(肺動脈)に詰まる病気です。予防には血液凝固を抑える薬剤を使用したり、弾性ストッキングなどを利用することがあります。リスクの程度が一定以上ある手術の時に、予防対策がなされた割合を表しています。
2.血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
1075 1009 93.86%
(定義)
血液培養を1日に2回以上行った日数の合計 ÷ 細菌培養同定検査(血液)を実施した患者さんのうち、患者さん1人に1日毎に細菌培養同定検査を実施された日数の合計 ×100とする。

(解説)
血液培養検査において、同日に2セット以上の実施割合は、疑陽性による過剰治療を防ぐために推奨されています。特に死亡率の高い菌血症の診断には不可欠であり、2セット以上での実施によって感染症による死亡率の低下が期待されています。
3.広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
400 348 87%
(定義)
広域スペクトル抗菌薬が投与された患者さんのうち、入院から抗菌薬が処方されるまでの間に細菌培養同定検査が行われた患者数 ÷ 広域スペクトル抗菌薬が投与された患者さん ×100とする。

(解説)
細菌培養検査を行ったうえで抗菌薬投与を行われている割合が87%となっています。
抗菌薬の適切な使用と感染管理の質を評価するために重要です。
4.転倒・転落発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生した転倒・転落件数
(分子)
転倒・転落発生率
85601 308 3.60‰
(定義)
入院期間中に転倒・転落が発生した件数 ÷ 入院患者延べ数 × 1,000とする。


(解説)
一般的に入院中の患者の転倒やベッドからの転落は少なくありません。原因としては、入院という環境の変化によるものや疾患そのもの、治療・手術などによる身体的なものなどさまざまなものがあります。
転倒・転落の指標としては、転倒・転落によって患者に傷害が発生した損傷発生率と、患者への傷害に至らなかった転倒・転落事例の発生率との両者を指標とすることに意味があります。
転倒・転落による傷害発生事例の件数は少なくても、それより多く発生している傷害に至らなかった事例も合わせて報告して発生件数を追跡するとともに、それらの事例を分析することで、より転倒・転落発生要因を特定しやすくなります。こうした事例分析から導かれた予防策を実施して転倒・転落発生リスクを低減していく取組が、転倒による傷害予防になります。
5.転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生したインシデント
影響度分類レベル3b以上の
転倒・転落の発生件数(分子)
転倒転落によるインシデント影響度
分類レベル3b以上の発生率
85601 7 0.08‰
(定義)
(インシデント影響度分類レベル3b以上の転倒・転落の発生件数 ÷ 入院患者延べ数) × 1,000 とする。

(解説)
医療事故やインシデントの影響度を評価するための分類システムにおいて、患者に与える影響の程度に応じてレベル0からレベル5までの7段階の分類のうち、レベル3b(有害事象)以上に分類される転倒・転落の発生率を表しています。
6.手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率ファイルをダウンロード
全身麻酔手術で、
予防的抗菌薬投与が実施された
手術件数(分母)
分母のうち、手術開始前
1時間以内に予防的抗菌薬が
投与開始された手術件数(分子)
手術開始前1時間以内の
予防的抗菌薬投与率
1046 1003 95.89%
(定義)
全身麻酔手術で、(手術開始前1時間以内に予防的抗菌薬が投与開始された手術件数 ÷
予防的抗菌薬投与が実施された手術件数)× 100 とする。
※全身麻酔手術は、開放点滴式全身麻酔、マスク又は気管内挿管による閉鎖循環式全身麻酔のいずれかの麻酔の種類を含むもの


(解説)
現在、細菌感染を起こしていないが、手術後の感染をできるだけ防ぐために、抗生物質をあらかじめ投与することを予防的抗菌薬投与といいます。
開胸、開腹を伴う手術等は、手術開始直前に抗菌薬を点滴などで投与することにより、手術後の感染を抑えることが期待されています。
7.d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率
72938 89 0.12%
(定義)
(真皮までの損傷以上の褥瘡の発生患者数 ÷ 退院患者(※)の在院日数の総和) × 100 とする。
※同一の日に入院及び退院した患者、入院時既に褥瘡保有が記録されていた患者は除く 


(解説)
褥瘡は、看護ケアの質評価の重要な指標の1つとなっています。褥瘡は患者のQOLの低下をきたすとともに、感染を引き起こすなど治療が長期に及ぶことによって結果的に在院日数の長期化や医療費の増大にもつながります。
そのため、褥瘡予防対策は、提供する医療の重要な項目の1つにとらえられ、1998年からは診療報酬にも反映されています。
本指標の定義は、目の前の患者が褥瘡発生する確率を見ているものであり、日々のケアの質に関わるものです。
8.65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合ファイルをダウンロード
65歳以上の退院患者数
(分母)
分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)
65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合
4829 4765 98.67%
(定義)
65歳以上で、(入院後48時間以内に栄養アセスメントが実施された患者数 ÷ 退院患者数) × 100 とする。

(解説)
早期に低栄養リスクを評価し適切な介入をすることで、在院日数の短縮、予後改善につながります。
9.身体的拘束の実施率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
(分母)
分母のうち、身体的拘束日数の総和
(分子)
身体的拘束の実施率
77148 14047 18.21%
(定義)
退院患者における(身体的拘束日数の総和 ÷ 在院日数の総和) × 100 とする。

(解説)
身体的拘束は、制限の程度が強く、また、二次的な身体的障害を生ぜしめる可能性もあるため、代替方法が見出されるまでの間のやむを得ない処置として行われる行動の制限であり、できる限り早期に他の方法に切り替えるよう努めなければならないものとされています。
当院では生命に危険性の及ぶ緊急の場合を除いては、身体抑制は原則として行わない方針です。

更新履歴
2025/09/26
令和6年度病院指標を公開しました。