臨床検査部

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臨床検査部の紹介

生化学・血清検査、血液・止血検査、一般・尿検査、微生物検査、心電図・脳波検査、超音波検査、採血。患者さんには安心して検査を受けていただけるように、24時間体制で業務の遂行に邁進しております。

生化学・血清検査

生化学検査は血液中の成分を調べることで、どの臓器にどのような異常が生じているかを間接的に調べることができます。健康な人は血液中の成分の値は一定の範囲にありますが、病気になると値が高くなったり低くなったり変動します。検査は多くの項目があるので目的に応じて組み合わせます。

項目には肝機能の指標となるAST・ALT・γGTP、腎機能の指標となるBUN・クレアチニン、成人病の危険因子とされるコレステロール・中性脂肪・血糖などがあります。  血清検査は主に感染症(B型・C型肝炎、梅毒など)を調べています。今かかっている病気だけでなく過去に感染しているかもわかります。  緊急検査もしているので『24時間フル活動!!』です。緊急検査は30分以内で結果が出ますので、迅速な治療を可能としています。緊急以外の検査もほとんどその日の内にわかります。

 

血液・止血検査

血液検査

私たちの体には体重の13分の1に相当する血液が流れています。心臓を中心に体内を循環し続ける血液は、全身にさまざまな物質を運んだり、体外から侵入した異物を排除したりと、生命を維持するうえで大切な役割を果たしています。

血液検査では血液中の「血球」という細胞成分と、「血漿」という液体成分を用いて次のような検査を行っています。

血球計数検査

血球と呼ばれる細胞成分は、大きく分けて赤血球、白血球そして血小板に分かれています。

酸素や二酸化炭素を運搬する「赤血球」(RBC)、体内に侵入してきた病原菌などの異物を退治する「白血球」(WBC)、そして血液を固まらせる役割を果たす「血小板」(PLT)です。

この検査では、これらの細胞の数とヘマトクリット(Ht)値、ヘモグロビン(Hb)値を測定します。

血液像検査

血液細胞の形態を顕微鏡を使って調べる検査です。

骨髄像検査

血球成分の大部分は骨髄でつくられています。

骨髄から得られた細胞の形態を顕微鏡を使って検査します。

凝固検査

血漿成分に含まれる凝固因子には、血液が固まらないようにしようとする働きと、血管が何らかの原因で損傷を受けた場合にその出血を止めようとする働きがあります。

凝固検査ではその両方の機能について調べています。

輸血検査


血液型検査と輸血に伴う検査があります。

人の血液型には400種類以上もありますが、ABO式、Rh式血液型を調べる検査をしています。輸血をする場合、患者様と同じ血液型の輸血用血液を準備するためです。 輸血に伴う検査としては、交差適合試験や不規則抗体検査などがあります。 これらの検査は、輸血用血液が患者様と適合するかを調べています。

輸血用血液の管理

「安全で適正な」輸血医療が行われるよう24時間体制で輸血業務を実施しています。

赤十字血液センターから取り寄せた輸血用血液は、専用冷蔵庫による適正な温度で保管しています。 あらかじめ予定された手術での出血に備えて、患者様から採血した血液(自己血)の保管、管理も行っています。

また、輸血事故防止のためバーコードによる患者認証システムを導入し、安全且つ適正な輸血に心がけています。

血液製剤使用状況(2019年1月~12月)

製剤名

使用単位数

赤血球液ーLR 1,292
新鮮凍結血漿ーLR 90
照射濃厚血小板ーLR 150
自己血 289

一般・尿検査

検体として尿・便・胸水・腹水・髄液・咽頭ぬぐい液・鼻汁などを扱います。

尿

半定量項目は、色、比重、pH、蛋白、糖、潜血、ウロビリノーゲン、ビリルビン、ケトン体です。 膀胱の炎症、尿路結石、腎臓の炎症、糖尿病などにかかっているかどうか判ります。

尿沈渣

尿10mlをスピッツに入れて遠心器で回し、沈渣物を 顕微鏡で観察します。
膀胱の炎症、尿路結石、腎臓の炎症、糖尿病などの程度や 膀胱や腎臓の腫瘍が見つかる事があります。

便

潜血

胃や大腸に潰瘍や腫瘍ができていると陽性(+)になります。 また、痔でも陽性になります。

ピロリ菌

胃潰瘍や胃癌の関連細菌として注目されている細菌です。 また、ピロリ菌が除菌されたかどうかの判定にも役立ちます。

虫卵

日本の衛生状態がかなり良くなってきているのでほとんど見つかりません。

咽頭ぬぐい液・鼻汁

インフルエンザなどのウイルスや細菌が病気の原因かどうか調べます。

髄液

髄液の中のウイルスや細菌が病気の原因かどうか調べます。

胸水、腹水

胸部や腹部に溜まった液の事をいいます。
炎症によって溜まったのかどうかや、炎症の程度がわかります。

病理検査

病理検査は組織診と細胞診とがあります。

組織診

内視鏡検査(胃、大腸等)で採取した組織や手術で摘出された臓器を、いくつかの工程を経て顕微鏡で観察できるようにし病理医が診断を行います。病気の原因や進行期、所在と性状を調べます。(悪性腫瘍や胃潰瘍、腎臓糸球体病変等)これにより治療法が変わることがあります。

また 手術中に行う検査のひとつに悪性腫瘍(ガン等)が完全にとりきれているかどうかを診断することがあります。特別な工程を経て短時間で顕微鏡で観察できるようにし病理医が診断を行います。(術中迅速検査)

細胞診

子宮膣頚部、乳腺、喀痰、尿等より採取された細胞を染色し顕微鏡で見て、悪性細胞(ガン細胞)の有無を調べる検査です。細胞検査士と病理医で行います。

この結果により組織診や、より詳しく調べるための検査を行うことがあります。

微生物検査

感染症は細菌、真菌、ウイルス、寄生虫などさまざまな病原体によって引き起こされます。
感染症には感染してもほとんど症状の出ないものもありますが、時には死に至るくらい重篤な場合があります。

微生物検査室では感染症を疑う患者さんの検査材料(喀痰、尿、便、血液、膿など)から細菌や真菌を検出し、その菌の薬剤(抗生物質など)に対する感受性を調べ、診断および治療につながる情報を提供しています。

塗抹検査(グラム染色、抗酸菌染色)

・検査材料をスライドガラスに薄く塗り広げて染め、光学顕微鏡で染まった色や形態を観察します。

・抗酸菌染色で菌を発見した場合、その日のうちに抗酸菌群か否かを確認できます。

培養検査

培地(菌の発育に必要な栄養分を含んだ寒天)に検査材料を塗り、菌を肉眼で観察出来る大きさまで増殖させます。

同定検査

発育してきた菌のさまざまな性状を調べ、菌名を決定します。

薬剤感受性検査

薬剤が入った液体中で菌が発育するかどうかを調べ、その薬剤に対する効果を判定します。

  • BACTEC FX
    敗血症や菌血症の起因菌を迅速に検出するための血液培養自動分析装置
  • Micro scan Walk Away
    細菌の同定・薬剤感受性を判定するための自動細菌検査装置

部門別総項目検査件数(2019年)

  件数
生化学検査

737,095

血液検査 66,181
一般検査 32,517
免疫学検査 43,318
輸血検査 3,949
止血関連検査 28,360
微生物検査 12,789
病理検査 2,245
生理検査 16,136
超音波検査 9,900

各種学術団体による認定制度の有資格者

認定資格名 取得数
認定輸血検査技師 1名
臨床化学・免疫化学精度保証管理検査技師 1名
医療情報技師 1名
超音波検査士(体表領域) 1名
超音波検査士(循環器領域) 2名
超音波検査士(消化器) 2名
細胞検査士 2名
二級臨床検査士(微生物領域) 1名
二級臨床検査士(血液領域) 1名
二級臨床検査士(緊急領域) 1名
健康食品管理士 1名
日本糖尿病療養指導士 3名
NST専門療法士 2名