医療関係者の方へ
現在、当薬剤部には常勤薬剤師18名、事務員3名の総勢21名が在籍しています。
業務内容としては、
調剤、注射調剤
電子カルテシステム連動型部門システムの支援を受けた調剤システム(調剤監査システム、自動錠剤分包器、自動注射薬払出装置など)を備え、正確で効率的な調剤を期しています。
病棟薬剤業務・薬剤管理指導業務
各病棟に担当薬剤師をメイン担当者とサブ担当者、各1名ずつ合計2名を配置し、持参薬管理や患者さんから情報収集を行い、副作用を回避したりアドヒアランス向上のために医師との情報共有や相談、さらに患者さんへの指導を通してより精度の高い薬物療法の実践をしています。
がん化学療法業務
日本病院薬剤師会がん薬物療法認定薬剤師を中心に医師との密接な情報交換をはかりながらレジメンの作成・管理、患者さんへの情報提供や指導、充分な技量を身につけた上での混注業務を行っています。
感染防御・抗菌薬適正使用業務
当院では日本化学療法学会認定の抗菌化学療法認定薬剤師がICT、ASTメンバーとして院内感 染対策・抗微生物薬使用を適切に管理する業務を支援しています。
❶特定集団の感染症早期モニタリングとフィードバック
❷画像診断・バイオマーカー・アンチバイオグラム・POCT、PK/PD等患者背景に基づくTDMを 含めた抗微生物薬適正最適化
❸抗菌薬サーベイランス(AUD、DOT、AUD/DOT)等のプロセス指標と耐性菌発生率等のアウトカム指標の評価
❹院内外の感染症動向の把握とフィードバック
❺感染防止対策に関する教育・啓発のための研修会開催
❻感染防止対策加算カンファレンスを通じた他施設との感染情報の共有・連携業務
などの業務を実施しており、個々の患者さんだけでなく院内全体や地域にも目を向けた感染対 策・抗菌薬適正使用支援業務を実施しています。
糖尿病チームへの参画
日本糖尿病療養指導士の資格を持つ薬剤師が中心となって参画し、糖尿病教室や個別に患者さんへの指導や院内でのイベントを通して適切な薬物療法の実施に寄与しています。
栄養サポートチームへの参画
日本静脈経腸栄養学会栄養サポートチーム専門療法士資格を持つ薬剤師が参加し、メンバーとして必要な情報提供を行っています。
認知症・せん妄ケアチームへの参画
認知症サポート医、薬剤師、看護師、リハビリ担当、患者サポートセンター職員のメンバーで構成されており、薬剤師は毎月の会議への参加、広報誌の作成、患者さん向けの認知症及びせん妄パンフレットの作成、睡眠薬・向精神薬の使用量の確認などを行っています。
心不全チームへの参画
心不全患者さんがセルフケア、セルフメンテナンスをできるよう教育やリハビリ支援をしています。
毎週の多職種合同カンファレンスを行い、患者さんの情報を共有し、治療方針や今後の生活について話し合いをします。
その中で薬剤師は、服薬の意義やそれぞれの薬の薬効、副作用等について説明し、自宅での服薬管理について患者さんと一緒に考え、服薬アドヒアランスの向上を目指しています。
その他医療チームへの参加
医療安全チーム、褥瘡チームなどに積極的に参画しチーム医療の一翼を担うべく業務を行っています。
中心静脈栄養混注業務
おもにTPNの混注を行っています。
院内製剤
臨床的に有用であるが様々な理由により市販されていない医薬品が存在している中、多様な医療ニーズに応えるため治療上不可欠な薬剤の調製を行っています。
必要に応じ倫理的妥当性や安全・有効性を院内審査委員会で審議・承認を経て調製します。
DI業務
安全かつ効果的な薬物療法実現のための両輪、すなわち「モノ」と「情報」のうち、情報を担当しており、お薬情報の収集・加工・提供を行っています。
また、患者さんからのお薬相談も行っています。
入院配薬補助業務
入院患者さんの配薬補助業務を行っています。(時間内のみ)
薬品管理業務
各種法律の遵守はもちろん、各薬剤の特性に合わせた管理の徹底と定期的なチェックを実施しつつ、薬剤の発注業務を行っています。
今後、現在活発に行っている院内他職種との協業による治療の充実のみならず、地域の調剤薬局、医療機関、介護施設などと連携を取りながら、地域住民へのより良い医療サービスの提供に貢献してまいります。
薬剤部の概要
常勤薬剤師数 | 19人 | 非常勤薬剤師数 | 0人 |
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事務職員数 | 3人 | 宿日直 | 有 |
院内処方箋枚数・外来 | 12枚/日 | ||
院内処方箋枚数・入院 | 221枚/日 | ||
院外処方箋発行率 | 95.6% | ||
薬剤管理指導業務算定件数 | 380点:295件/月 | 325点:226件/月 | |
外来化学療法混注件数 | 30件/月 | ||
TPN混注件数 | 89件/月 | ||
チーム医療 | がん化学療法、ICT、AST、医療安全、NST、褥瘡対策、糖尿病ケア、心不全ケア、認知症ケア ほか | ||
患者教室 | 糖尿病教室 | ||
施設認定(薬剤部関連) | 病棟薬剤業務実施加算1・2、薬剤管理指導、がん患者指導管理、外来化学療法加算1、医療安全対策加算1、感染防止対策加算1、抗菌薬適正使用支援加算1、後発医薬品使用体制加算1 ほか |
2019年度実績