禁煙外来

循環器内科

禁煙外来

禁煙のすすめ

タバコにはニコチンをはじめとして約4000種類以上の物質が含まれており、このうち有害物質とされている成分は200種類にも及びます。喫煙は心筋梗塞や脳卒中をはじめとする循環器疾患、さらには呼吸器疾患や癌などの多くの疾患に対する重大な危険因子の一つです。また自分自身だけでなく受動喫煙といってタバコを吸わない家族や周囲の人々にも被害を及ぼすことも知られています。禁煙によりそれらの疾患のリスクを軽減できることは科学的にも証明されており、心筋梗塞患者で禁煙に成功した患者さんは禁煙できなかった患者さんに比較して再発率が約半分になります。長年すってきた患者様でもタバコを中止するのは十分に意味のあることなのです。

ニコチン依存症

禁煙のメリットはわかっていてもやめられない、または踏み切れない人は多くいます。タバコをやめられない原因には“ニコチンによる依存”と“心理的依存”の問題があります。ニコチンは脳内のドーパミンという物質を介する脳内報酬系に作用し、一種の快楽感を生じさせます。これはタバコをすって数秒以内に脳内に達します。ニコチン摂取を繰り返すと、ある時期以降は一部の脳細胞は喫煙してニコチンがないと以前と同レベルの活動が維持できないようになります。これがいわゆる“ニコチン依存”“ニコチン中毒”の状態です。ニコチンは体内からの消失も早いためまた欲しくなるという悪循環をたどります。こういった現象は喫煙開始約約5年から10年で形成されるといわれていますが、若年者ではもっと短期間で形成されることが知られています。ニコチン外来では現在の依存の程度を評価し、薬によってニコチン低下による症状の緩和を行いながら、禁煙を勧めてゆきます。

使用薬剤


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心理的依存

朝起きた時、仕事の合間などいつも喫煙していた状況や困難な問題に遭遇したときに実際には無意識のうちにタバコをすう、他人が喫煙したらつい欲しくなるなどこれまで喫煙の体験の積み重ねが心理的な条件反射を生じ、いったん禁煙していたのについ吸ってしまって、禁煙が心配に終わることがよく見受けられます。今まで積み重ねてきた習慣が禁煙を失敗させるこのような問題は、数ヶ月で消退していくニコチン依存とはことなり、禁煙後長期に渡りに出現し、再喫煙を起こしてしまいます。このような問題に対応するにはどのような状況でタバコをすってしまうのか、なぜタバコが欲しくなるのか、また、なぜタバコをやめようと思ったのか、どうしてタバコをやめる必要があるのか、など日ごろの自分自身の生活や行動のパターンを自己分析し、その意味合いを認知していくことにより、自分自身の生活を変えていく必要があります。禁煙外来では禁煙するに当たってのテクニックやアドバイスも行って成功に導けるよう支援させていただきます。

禁煙は多くの疾患の予防や改善に役立ち大きな効果をもたらします。しかし決して禁煙の継続は簡単なものではありません。日本では多くの人々も喫煙は嗜好であり、疾患であるとの認識をもたれている方は少なく、こういった社会状況も禁煙をさせにくくしています。禁煙は確かに麻薬やアルコールなどと異なり人格障害をきたさないため、疾病であるという認識は薄いでしょうが、眼に見えない形で多くの疾患を起こし生命予後を悪化させる重大な疾患です。禁煙に関心のある方がいらっしゃいましたらどうぞ受診してください。

日時 毎週火曜日 午後3時より(予約制)
お問い合わせ先 地域医療連携室
場所 循環器外来

※禁煙外来を受診希望の方は、一度循環器内科で診察をお受けください。