高血圧の食事

循環器内科

高血圧の食事

高血圧改善の食事の注意点

1. 量を守る

食事量の誤差で体格が変わります(太ったり、やせたりなど) 適正な体格は健康の証!
それを左右する食事量について確認して下さい。

適正な食事量=体を維持する量+活動量

であり簡単な計算で確認できます。

適正エネルギーの計算式

(身長m×身長m×22)×身体活動レベル

身体活動レベル
低い
25~30kcal 歩行は1日1時間程度
軽作業やデスクワークが中心の生活
事務職の方
小さなお子様のいない主婦の方
普通 30~35Kcal 立ち仕事が中心の生活
製造業・サービス業に従事されている方
小さなお子様がいらっしゃる主婦の方
高い 35Kcal 重い肉体労働が1日に1時間程度
農業・漁業・建設業に従事されている方など
2. 栄養バランスを守る

食事から人は色々な栄養素を吸収し、活用しています。
単に空腹を満たすのではなく栄養素にも注意したいもの。
それでは各栄養素の役割を簡単にご紹介しましょう。

野菜や芋類、果物に含まれている成分で「カリウム」は体内ナトリウムを排泄し血圧の上昇を抑制してくれる働きがあり、野菜や海藻類に含まれている食物繊維にもナトリウムやコレステロールを体外に排泄する働きがあります。1日350gの摂取を目指しましょう!

3. 減塩の注意事項

減塩料理のポイントは、

  • 鮮度の良い食品や旬の食材を使用しましょう
  • おいしい「だし」の風味を活かす
  • 香辛料や香味野菜を効果的に使用する
  • 酢や柑橘類の酸味で薄味をカバー
  • 焼いたり揚げたりした香ばしさも味覚にプラスの作用です
  • 汁物は具を多く汁は少なく!
  • 高塩分食品を制限しましょう
高塩分食品
  • 汁物・・・塩約2g/食
  • 麺類・・・塩約5~8g/食
  • 漬物佃煮・・・塩約2g/食
  • 鮭の焼き魚・・塩分約3g/1切れ

いずれも高塩分食品!
以上のポイントを確認しながら加工食品などの塩分にも 気をつけたいもの。日常の食品に含まれている塩分量を知るのも大切です。最近は栄養成分表示をしている食品をよく見かけますのでこの情報を活用しましょう。

ナトリウムの塩分換算

ナトリウムg×2.54=食塩相当量(g)
(ナトリウムmg×2.54)÷1000=食塩相当量(g)

表示例

(ナトリウムmg×2.54)÷1000=食塩相当量(g)
(4.6㎎×2.54)÷1000=0.01g(食塩相当量g)

あなたの味覚をチェック!

水(110ml)にしょうゆ小さじ1を混ぜた物(塩分8%)を飲んでみて薄いと感じたらあなたの味覚は濃い目になっている可能性があります。まずは確認を!