教育体制

看護部教育委員会

目的

看護職員一人ひとりのキャリア開発を支援すると共に、看護職員の職務遂行能力と自己研鑽能力を高め、より良い看護を提供できるよう教育的支援を行う。

目標

  1. 専門職業人としての成長を促す。
  2. 役割責任に応じた学習の機会を提供する。
  3. 看護実践に関する新たな知識や技術を提供する。
  4. 自らのキャリアについて考え、自己開発できるように支援する。
  5. 職場の教育的な環境を構築する。

教育体制

 看護部では病院の理念・基本方針のもとに、地域の人々の健康に関するニーズに応え、安全・安心で質の高い看護を提供できる看護師の育成強化を目的とし、神戸掖済会病院えきさいラダー(以下、えきさいラダー)システムを2019年より導入しています。これは、看護師個々の能力の可視化、看護実践能力の段階的な評価、キャリア発達支援をするツールとして活用していくシステムであり、目標管理と連動させることで個人と組織が共に成長できることが期待できます。 えきさいラダー導入後、看護部はこれまでの『経年別教育』から『ラダー教育』への移行に向けて教育体制の整備を進めてきました。全ての看護職員が目標に向かって主体的に学び、成長できるように2023年4月より『えきさいラダー教育計画』の運用を開始します。

えきさいラダー

図1 えきさいラダー教育体制

ラダーレベル毎の到達目標

レベルⅠ

基本的な看護手順に従い必要に応じて助言を得て看護実践を行う。
もっとも軽微な組織の役割と与えられたメンバーとしての役割が果たせる。
社会人として職場環境への順応と自立に向けた準備を行う期間である。

レベルⅡ

標準的な看護計画に基づき自立して看護を実践する。
チューターおよび実地指導者として後輩の相談にのり、看護実践指導ができる。
組織人として部署の目標達成に向けて基準や手順を順守した行動がとれる。

レベルⅢ

個別的な看護を実践する。
チームリーダーとしての役割を果たすことができる。
グループ活動のリーダーなど、部署単位の活動の役割モデルとなることができる。
看護部内の活動に参加できる。
学生指導やスタッフ指導ができる。

レベルⅣ

幅広い視野で予測的判断をもち看護を実践する。
部署の代表として各種委員会活動に参加できる。
病院内でリーダー的・指導的役割(臨地実習指導、教育委員、ICT、医療安全、業務、記録など)を遂行できる。

レベルⅤ

より複雑な状況において、患者にとって最適な手段を選択しQOLを高めるための看護を実践する。

ラダー教育計画